春秋のお彼岸、お盆、命日、正月、年忌(法事)などが、伝統的なお墓参りの時期です。
とは言っても、特に決まりはありません。故人を偲ぶときに、行けば良いものです。
余談ですが、お盆のお墓参りは、農耕社会的な民間信仰と結びついていると言われています。お盆になると、家の神さまになった先祖たちが、あの世から戻り、彼らに会うため、お墓参りをするというものです。
亡くなった先祖たちは、家の神、山の神とも言われ、家の神さまは、普段は近隣の山の神さまとなっておられるが、お盆の時期に家の神さまとして、家に戻って来られる、と信じられています。
お墓参りは、日常とは離れた故人への敬意を表すとも言えます。
故人のありし日を思い出し、ふと、故人のお墓に立ち寄ることで、精神的な和みを得ることができます。また、目に見えなくても、お墓参りをすることで、故人との再会を果たしたと、精神的な安らぎを得ることもできます。
故人への弔いを表したければ、表したいその日に、故人のお墓参りをすることが、本当の意味での故人への弔意とも言えるでしょう。
死者への葬送は、生者のみの役割ですが、そうだからこそ、生きている者の心の寄り処が、死者への祈りにもあるのでしょう。特に、日本においては、仏教や神道が主要な宗教と見なされていますが、基本的に、無宗教の国と考えられています。
お墓参りは、そういう「あれもこれも」の日本文化における、宗教心の表れの一つとも言えるでしょう。