ひと時代前であるなら、お墓は、「家」が引き継いで行くものであり、「家」の継承者が、代々守っていくものとの考え方が、普通でした。しかし、核家族化が進んだ現代においては、お墓を継承する考え方も変わり、霊園においては、一代限りのお墓が多々現れるようになりました。永大供養墓は、元々「家」の継承者がいない人のためのお墓でしたが、現代では、より多くの人に開かれ、言ってしまえば、誰でも利用することができます。
「家」の継承が薄れていても、お墓の存続を「永大」、すなわち、「永久」に願う気持ちは、日本人の無意識の中に、いまだに存在しているとも言えるでしょう。いずれにせよ、永大供養墓は、霊園の通常サービスでもあり、「家」の代わりに、管理運営団体が、お墓の継承を行っています。
永大供養墓の種類は、大まかにわけて3種類あります。
これは、縦長や横長の一般的に見受けられるお墓の形になり、個々別々に供養されるものです。
これは、戦争犠牲者などの慰霊塔と似たような形をし、記念碑や仏像の中等に、共同して供養されるものです。
これは、共同供養ということでは、納骨塔タイプと同様ですが、共同スペースの中で、納骨する部屋が区切られていることに、特徴があります。
納骨堂タイプは、さらに2つのタイプに分かれます。 一つ目は、マンション型になります。 これはロッカー型とも言われ、マンションやロッカーと同様、扉の付いた部屋を分け与えられることになります。 二つ目は、霊廟型になります。これはマンション型と異なり、仏壇スペースも確保でき、一般的には、縦長の形をし、上に仏壇スペース、下が引き出し型の納骨スペースになっています。
なお、霊園の永大供養墓は、別途、契約を交すことになります。「永大」と言いますが、年忌明けの後は、土に埋葬されることが、一般的です。仏教で言えば33年、神道で言えば50年になります。
しかし、霊園の中には、期間を設けていなかったり、あるいは、再契約という形で、期間の延長を行えるところがあります。
いずれにせよ、永大供養墓の正式契約を交わす前に、さまざまのことを霊園側に十分確認する必要があるでしょう。